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鳥取・開業医自殺、「監査・医師会立会は適正」

レポート 2012年8月22日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会は8月22日の記者会見で、同月9日付けで厚生労働省に提出した、「指導・監査等の見直しについての要望」を説明するとともに、鳥取県の開業医が監査を苦に自殺したとされる事例について、「監査も医師会の立会も適正に行われていたと理解している。本件について、厚労省保険局としてしっかり対応してもらいたい」との見解を公表した(資料は、日医のホームページに掲載)。 鳥取県の開業医の自殺事例とは、鳥取市で「プラザクリニック」を開業していた増田聡子氏が、診療報酬の不正請求を理由に、2007年11月1日付けで保険医療機関の指定と保険医登録の取消処分を受け、同年12月28日に自殺した例(『自殺した開業医遺族、鳥取県東部医師会と調停へ』を参照)。遺族が、取消処分後、医師会退会が難航したことなど、当時の経緯を明らかにするため、監査に立ち会った鳥取県東部医師会と同医師会会長に対し、調停を申し立てている。 日医常任理事の鈴木邦彦氏は、「適正に行われていた」とは、当該医師会から聞いた事情に基づく判断であり、行政には本件に対する問い合わせはしていないという。「医師の自殺は、非常に衝撃的なことだが、発端は診療報酬の...