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立地依存薬局は「1杯8000円のラーメン屋」 - 狭間研至・ファルメディコ(株)代表取締役社長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2012年8月28日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

ファルメディコ(株)代表取締役社長の狭間研至氏は、外科医から調剤薬局経営者に転じたという異色のキャリアを持つ。大阪府内に現在5店舗を経営、この10月には神戸大学の近隣に、「がん専門」の薬局を開設し、在宅化学療法の臨床研究に取り組むなど先駆的な事業を展開し、薬局業界では目が離せない存在だ。 日本在宅薬学会の理事長なども務め、多忙ながらも臨床も続ける狭間氏に、医薬分業の現状、在宅医療での「医薬協業」の重要性や今後の可能性などについて、臨床医の視点を踏まえて語ってもらった(2012年8月13日にインタビュー。計6回の連載)。 ――狹間先生は、「薬局3.0」を提唱されています。 第一世代は、戦後の、どちらかと言えば医療雑貨を多く扱う小売業としての薬局。1974年に本格化した医薬分業の流れにある調剤薬局が第二世代で、今の薬局の大半はこの世代です。立地依存型であることがその特徴。「A先生の隣」「X医療モールの1階」など、薬局の立地が大事。言い換えれば、薬局自身には集客能力や個性に欠ける。医師にいろいろな意味で依存している。ある人は「コバンザメ」と言っていました。 狭間 研至(はざま けんじ)氏 1...