予想以上の応募、病院総合医の養成プログラム
レポート
2012年9月3日 (月)
橋本佳子(m3.com編集長)
9月1日に開催された第3回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会のメーンシンポジウム「病院総合診療科・総合診療医の現在と未来」で、北海道大学大学院医学研究科医学教育推進センター教授の大滝純司氏は、同学会の「病院総合医養成プログラム認定試行事業」に、53病院が手を挙げていることを明らかにした。大学も複数含まれているという。当初は1年間で10~20プログラムの認定を想定していただけに、「予想以上の応募があった」と大滝氏は語り、総合診療領域への関心の高まりを伺わせた。今後、各プログラムが認定要件に合致しているか審査を行うとともに、要件自体の見直しを進める。 北海道大学大学院医学研究科医学教育推進センター教授の大滝純司氏。 日本プライマリ・ケア連合学会は、「家庭医療専門医」の制度を持つ。2010年4月にプライマリ・ケア関連の3学会が誕生した時に、診療所で幅広く診る医師を想定した専門医制度に一本化した経緯がある。病院総合医は、そのサブスペシャリティ、“二階建て”に相当するイメージ。ただし、他の臓器別専門医とは異なり、「家庭医療専門医」に限らず、日本内科学会の総合内科専門医など、「プライマリ・ケアを...
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