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薬の「三大副作用」、薬剤師との協働で改善 - 狭間研至・ファルメディコ(株)代表取締役社長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2012年9月11日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

――「看護師さんの場合とは、全然違うことが相談できる」とは、例えばどんな内容でしょうか。 例えば、アジスロマイシンを使うとします。「こんなやせているおばあちゃんに、僕と同じ量でいいか」と考える。腎機能悪そうだし……。500mgを3日分投与するのが基本ですが、250mg3日分にした方がいいのかと。看護師さんに聞いても、「先生が決めて」と言われる。ところが薬剤師さんに聞いたら、「ほとんどが肝代謝なので、腎機能に依存せずに使っていただいていいです」との答えだった。「念のため」と言って、製薬メーカーにも確認してくれた。本当に感動した。「メチャ、役立つやんか」と。 以前、在宅でジギタリスを服用している人がいました。血中濃度が2.8ng/mLで、看護師さんから「先生、どうしますか」と聞かれた。「病院での測定では問題はなかったのに、在宅で測るとなぜ高くなるのか」と……。それで薬剤師さんに聞いたら、「採血タイミングはいつですか」と問われ、「採血タイミングって、僕、行った時に測っている」と答えた。そしたら、トラフ(服用直前)で測らなければいけない薬剤だった。入院している時は、朝一番に空腹時採血をしていた...