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共同薬物治療管理が医師不足解決のカギ - 狭間研至・ファルメディコ(株)代表取締役社長に聞く◆Vol.4

インタビュー 2012年9月14日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

狭間研至氏は、共同薬物治療管理業務が、医師不足に対する大きな解にもなる」と見る。 ――薬剤師の病棟業務については、2012年度の診療報酬改定で「病棟薬剤業務実施加算」が新設されました。 加算の新設により、「20時間病棟にいて、何をするんですか」という話がまた出てくる(編集部注:1病棟で1週間につき、20時間相当以上の業務を行うのが要件)。「いよいよ、血圧測らないとダメですかね」といった声も聞きますが、そうした意味で血圧を測るのではない。 ――血圧を測るのはあくまで手段。 そう。血圧測定を目的化すると、おかしくなる。医師は処方をし、薬剤師が調剤する。双方に責任が生じる。医師法と薬剤師法、それぞれの第1条を見ても、非常にイーブンな書き方をしています。また、2010年4月のチーム医療推進の通知(編集部注:厚労省医政局長通知「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」(資料は厚生労働省のホームページに掲載、PDF:222KB)では、薬剤師は「医師・薬剤師等により事前に作成・合意されたプロトコールに基づき、医師等と協働して実施する」となっています。これにより、薬剤師が処方の変更など...