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看護師の「特定行為」、業務独占への懸念も◆Vol.38

レポート 2012年9月7日 (金)  島田 昇(m3.com編集部)

厚生労働省は9月7日、「第1回 医行為分類(案)及び教育内容等基準(案)に関する意見募集にかかる説明会」を開催した。これは、厚労省の「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ」で看護師の業務範囲拡大について議論を重ねてきたことを受け、同ワーキンググループが8月30日にまとめた看護師に認める特定の医行為「特定行為」の分類案と、その研修方法の案について、関連団体や学会から広く意見を求めることが目的。 関連団体・学会から170人が出席したが、「特定行為」を行う「特定看護師(仮称)」が業務を独占し、通常の看護師の業務範囲が狭まることを懸念する声などが上がった。 説明会には、180人の定員に対して170人が参加した。 チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループは、2010年5月から2012年8月まで25回開催。看護師の業務内容拡大における「特定行為」の範囲や、「特定行為」を行うための研修の枠組みなどについて議論し、8月30日に具体的な「医行為分類(案)及び教育内容等基準(案)」を作成した(『特定看護師、法改正は来年通常国会へ』を参照)。 今回の説明会で、ワーキンググループが...