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家庭医への満足度は9割、英国の最新事情

レポート 2012年9月10日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

英国の家庭医に対する満足度は約9割と高く、待ち時間も短縮、急性疾患であれば当日の受診は可能。家庭医は人気で年約3000人の定員枠に約6000人の初期研修医が応募、報酬は臓器別専門医と同水準――。 元英国家庭医学会会長のロジャー・ネイバー氏。 9月2日開催された第3回日本プライマリ・ケア連合学会学術集会のメインシンポジウム「英国の家庭医療制度を知り日本の家庭医療の未来を模索する」では、英国の家庭医に関する最新事情が紹介された。「英国の家庭医療の議論をすると、昔のネガティブな側面から評価されるが、最近は変わってきている。長い歴史を持つ英国の制度を学ぶことは、日本の将来を考える上で役立つ」(座長で同学術集会大会長の丸山泉氏)との企画趣旨の通り、特にブレア政権による医療改革以降、改善が進んだ実態が報告された。 シンポジウムは2部構成で、第1部で英国事情を説明したのは、ロンドン大学キングス・カレッジ医学部地域医療教育部門特別研究員の武田裕子氏、家庭医療専門医を持つ澤憲明氏、元英国家庭医学会会長のロジャー・ネイバー氏。 第2部でも登壇したロジャー・ネイバー氏が、シンポジウムを通じて強調したのは、英...