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薬局から地域医療イノベーション - 狭間研至・ファルメディコ(株)代表取締役社長に聞く◆Vol.6

インタビュー 2012年9月25日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

「地域の多くの医師たちが、『いい薬剤師さんと組むのって、本当にいいよね』などと言われるような地域医療のモデルを作る」との意気込みを語る狭間研至氏。 ――今お聞きしたような、地域医療イノベーションを実践する際のハードルは。法的なものか、あるいは医師の意識の問題か。あるいは薬剤師か。 法律的な問題は恐らく解決可能だと思います。要はやはりマインドの問題。薬剤師さんはこれからもっと独立していくと思うのですが、麻酔科医の独立の過程に非常に似ていると思う。麻酔はもともとは外科の麻酔当番のグループがやっていた。外科医が自分で麻酔をかけて手術をしていたこともある。しかし、僕らの世代になると変化しており、「いい麻酔科医と組みたい」と考える。特に麻酔科医の独立に関係したのは、心臓血管外科手術でしょう。とても片手間にできるものではありません。 この点から考えると、高齢者の薬物治療支援はまだ不十分。先ほども触れましたが、特に化学療法の部分。麻酔科医が外科医と独立してきたのと似ていて、医師が“怖く”なっている。医師が「カルボプラチンとパクリタキセルで行きたい」と決めれば、あとは薬剤師が副作用の発現の有無も含めて...