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原因は「不十分な医師免許の確認」

レポート 2012年9月13日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

日本医師会は9月12日の定例記者会見で、東京都板橋区の病院におけるなりすまし医師の診療・医師免許偽造の問題について会見し、羽生田俊副会長は、原因について、「(派遣元の会社や病院による医師免許の確認が不十分だった」と指摘した上で、「遺憾。ゆゆしき事態で二度と起きてほしくない」との見解を示した(『実在医師を名乗り、約2000人の健診に関与か』を参照)。 医師の資格確認については、国の免許制度の在り方についてはほとんど言及しなかったが、日医が開発し、各地で実証実験を進めてきた「認証局」の制度について「代役として機能するのではないか」と自信をのぞかせた。 認証局は、日医が電子カルテなど医療情報のIT化を見見据えて開発してきたシステム。医師免許の原本を確認した上で、顔写真入りの非接触式のカードを発行する。電子カルテの入力などに当たって、本人確認の認証を必要とするが、情報はインターネット上で共有することもできる。システムは既に完成していて、各地の実証実験で利用され始めている。今秋からは、石川県で薬剤師の電子処方せんの発行の実証実験に向けにも使う予定で、日医の石川広己常任理事は「医療系の国家資格すべ...