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ノーベル賞、有力候補者に理研の竹市氏

レポート 2012年9月19日 (水)  島田 昇(m3.com編集部)

トムソン・ロイターは9月19日、ノーベル賞の受賞者を予想するプログラム「トムソン・ロイター引用栄誉賞」を発表した。今回の受賞者は計4カ国の21人。このうち、「医学・生理学」の分野で理化学研究所発生・再生科学総合研究センターのセンター長の竹市雅俊氏が受賞したのを含め、日本人3人が受賞した。 医学生理学分野で新たなノーベル賞候補者に浮上した理化学研究所 発生・再生科学総合研究センターの竹市雅俊センター長 トムソン・ロイター引用栄誉賞は2002年に開始し、毎年、発表している。選考分野は、医学生理学のほか、物理学、化学、経済学が対象。学術文献の引用データベース「Web of Science」から最も影響力の高い学者を選出し、今年あるいは近い将来のノーベル賞候補者を予想するもの。昨年ノーベル賞を受賞した4分野の9人は、すべてトムソン・ロイター引用栄誉賞受賞者だった。 竹市氏の授賞理由は、「細胞接着分子カドヘリンの発見」。カドヘリンは、細胞接着を司る分子で、シナプスの形成やがん細胞の転移などにも関係しているとされている。竹市氏は、「生命の謎解きはわくわくする楽しい作業。このような純粋基礎研究に社会...