一般名処方導入の影響、次回検討を
レポート
2012年9月20日 (木)
島田 昇(m3.com編集部)
厚生労働省は9月20日、医療安全対策検討会議の専門部会「医薬品・医療機器等対策部会」の第23回会合を開き、医療事故や事故につながりかねない「ヒヤリ・ハット」の事例について意見交換した。2012年度診療報酬改定で後発医薬品の利用促進を目的に導入された「一般名処方加算」の影響を検証すべきとの意見が、一部の委員から上がった。 一般名処方加算は、医師が一般名による記載を含む処方せんを交付した場合に適用される点数。一般名処方に基づき、患者と薬剤師との間で先発医薬品か後発医薬品を選ぶ。医療費抑制を視野に後発医薬品の利用促進を狙った政策だが、「調剤が煩雑になり、ミスが多くなると懸念する現場の声もある」(慶応義塾大学薬学部教授の望月眞弓氏)との指摘もある。 一般名処方の開始による現場の混乱、それに伴う類似名医薬品との取り違えなどの可能性なども考えられることから、日経BP社日経ドラッグインフォメーション副編集長の北澤京子氏は、「一般名処方の影響を次回検討したい」と発言。部会長で九州大学大学院医学研究院教授の外須美夫氏も「次回はそこに焦点を」と北澤氏の提案を支持した。部会終了後、厚労省の事務局は、「4月か...
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