「特定看護師の研修充実を」、草間氏
レポート
2012年10月1日 (月)
池田宏之(m3.com編集部)
NPO「医療再生フォーラム」主催のシンポジウムが9月30日、「特定看護師は医療をどうかえるのか?」をテーマに東京都内で開催された。大分県立看護科学大学で特定看護師(仮称)を育成する取り組みを始めた草間朋子氏(現東京医療保健大学副学長)が講演し、「これからは、特定看護師の研修制度を充実させていく必要がある」と訴えた。 草間氏は、現在までの取り組みを説明。日本の医療が医師中心志向だったのに対し、これからは患者中心志向になり、シームレスな医療を提供することの重要性が特定看護師(仮称)の必要性につながることを指摘した。 厚生労働省の検討会では現在、医学的知識を学ぶ2年間48単位を取得する修士課程を修めることを特定看護師(仮称)の要件として検討していることについて、「現場で教育していて、短いと実感する。特に実習は14単位とされているが、実践者を育てる以上、もっと長くした方が良い」とした。特定看護師(仮称)が行う特定行為の中に、「在宅で終末期のケアを実施してきた患者の死亡確認」が入っていることについては、「在宅の看取りができるようになり、医療が変わる」と期待感を示した。 特定看護師教育導入の効果に...
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