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「総合医(総合診療医)は19番目の基本領域専門医」が一番の柱 - 高久史麿・日本医学会会長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2012年10月3日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

専門医制度や臨床研修制度の見直し、医学部定員問題など、医師の教育・研修の在り方をめぐり、現在様々な角度から議論されている。教育・研修制度の改革は、それを実施し、成果を挙げるまでには困難と時間を伴うが、今後の日本の医療を考える上で避けては通れない課題だ。2004年から日本医学会会長を長年務め、厚生労働省の「専門医の在り方に関する検討会」の座長を務める高久史麿氏に、昨今の議論に対する見解をお聞きした(2012年9月24日にインタビュー。計3回の連載)。 ――まず専門医の養成ですが、先生が座長を務められている厚生労働省の「専門医の在り方に関する検討会」では、8月に「中間まとめ」を公表しました(『専門医制度、総合医と第三者機関を軸に見直し』を参照)。先生ご自身は、「中間まとめ」をどう評価されているのでしょうか。 総合医・総合診療医を基本領域の19番目の専門医にすることについては、皆が合意をしていると思います。この点が一番大きいでしょう。 総合医と総合診療医のどちらの名前にするかはまだ決まっていません。私自身は、診療以外にも学校医や産業医など様々なことをやっているという性格を考えれば、「総合医」...