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診療収益、前回調査比で0.54%の微増

レポート 2012年10月2日 (火)  池田宏之(m3.com編集部)

日本病院会は10月1日、2012年度の診療報酬改定の影響調査の中間報告を発表した。2011年と2012年の比較で、診療収益は0.54%、診療単価は入院で2.55%、外来で3.06%伸びた。同会は、収益と単価の伸びが連動していないことについて、「延べ患者数の減少が増収抑制または減収の最大要因」と分析。会見した堺常雄会長は、「DPCでは平均在院日数が短い。それが、じわじわ効いているのかもしれない」と話した。 「延べ患者数の減少があるため、収益増につながらない」と話す堺常雄会長。 2012年度の損益予測では、増収増益と回答した病院は、2010年の前回調査で59.9%だったのが33.7%に減少、減益と回答した病院を見ると27.3%から46.7%に増加。調査を担当した「病院経営の質推進委員会」の委員長を務める宮崎瑞穂常任理事は、「病院経営の厳しさがうかがえる」としている。 施設規模別の分析では、2011年と2012年の比較で、200床以上の病院が増収、200床未満の減収がそれぞれ多いという結果だった。入院では100床未満の病院の減収割合が最も大きく、外来は500床以上のみが増収。「7対1入院基本...