診療報酬の不正請求、「全額返済を」
レポート
2012年10月3日 (水)
島田 昇(m3.com編集部)
10月3日の中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)で、この9月の東京医科大学茨城医療センターの保険医療機関の指定取消問題が取り上げられ、早ければ10月下旬に開催する中医協総会で、診療報酬の不正請求問題の実態把握と対策などについて、本格的な議論を開始することを決めた。委員からは、多額の不正請求をした医療機関が不正額の全額を返済しているとは限らない現状が問題視され、全額を返済させる仕組みを導入する案などが挙げられた。 石山氏が閉会後に問題提起 総会閉会のアナウンスがあった直後、支払側委員で日本経済団体連合会社会保障委員会医療改革部会の部会長代理の石山惠司氏が発言。約8200万円に及ぶ診療報酬の不正請求によって、東京医大茨城医療センターが保険医療機関の指定取り消しを受けたと9月に報道があったことに触れ、厚生労働省にこの問題が故意によるものか否かを訪ね、同省担当者は「故意に不正な診療報酬の過大請求があったと判断している」と回答した( 『「故意による不正請求と認定」、東京医大茨城医療センター』を参照) 石山氏は、故意であれば診療側と支払側の委員で構成される中医協委員らの...
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