日医、理事の勤務医枠は見送り
レポート
2012年10月11日 (木)
島田 昇(m3.com編集部)
日本医師会は10月10日の定例記者会見で、理事に勤務医枠を新設することを検討した結果、新設を見送ることに決めたと発表した。ただ、会長の横倉義武氏の指示で、9月の理事会から日医勤務医委員会の委員長あるいは副委員長がオブザーバーとして出席することになった。 理事会の勤務医枠新設を見送ることに決めたと発表する日医常任理事の小森貴氏 日医勤務医委員会は今年2月、日医の前会長である原中勝征氏に、日医理事会に勤務医枠を創設することを求める要望書を提出していた(資料は日医のホームページに掲載、PDF:109KB)。この点について、日医常任理事の小森貴氏は「真摯に検討した」とした上で、来年4月に日医が新公益法人制度に基づく公益法人に移行することを考慮して「公益法人制度三法への対応の中で顧問弁護士に相談したが、現時点で正式な理事として勤務医枠を設けるのは妥当ではないと、内閣官房の指示もあったので断念した」(小森氏)と、勤務医枠の創設を見送った理由を説明した。 ただ、小森氏によると、横倉氏が「何とか、せめてオブザーバーとして招きたい」と要望したことから、9月の理事会には勤務医委員会副会長の望月泉氏(岩手県...
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