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卒後臨床研修は再度見直しが必要- 高久史麿・日本医学会会長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2012年10月17日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――メディカルスクールも、医師養成の観点で出てくる議論です。 メディカルスクールの線はもう消えたのでは。メディカルスクールは、概念的には良いのですが、4年制というと、戦時中の医専構想が想起されます。病院団体はメディカルスクールに興味があるようですが、医師会や全国医学部長病院長会議などは反対しているので、実現は難しいでしょう。 ――医師養成に、二つのコースがあると複雑。 そうです。薬学部も、4年制と6年制になり、ちょっと複雑になりました。 高久史麿氏は、「本来なら、大学でもっと基本的な臨床能力に関する教育をやるべき」と述べ、大学における医学教育の重要性を強調する。 ――臨床研修についても、2004年度の必修化以降、様々な議論があります。必修化に伴い、一番大きく変化した点として、大学病院で研修する医師の減少が挙げられますが、臨床研修についてはどうお考えですか。 必修化により、大学も一生懸命、研修カリキュラムを考え、研修医にとって魅力があるようにする努力をしています。研修内容自体は、全体的に良くなったと思います。ただ、舛添さん(舛添要一前厚生労働大臣)の時に、少し研修内容を変えました。 ――...