次期改定に向け既にエンジン - 宇都宮啓・厚労省保険局医療課長に聞く◆Vol.1
インタビュー
2012年10月17日 (水)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
この9月から厚生労働省保険局医療課長に就任したのが、宇都宮啓氏。2007年から2009年までは医療課企画官を務め、2008年度診療報酬改定を担当、2012年度改定では、同省老健局老人保健課長の立場で介護報酬を指揮した。 まさに中医協では基本診療料の在り方や消費税問題など、根源的かつ重要課題の検討が進められる中、医療と介護両方の報酬改定に経験を持つ宇都宮氏が、次回改定に向けてどのように舵を取っていくのか、その手腕に注目が集まる。課長就任から1カ月の所感とともに、さまざまな検討課題に対する基本的考えを宇都宮氏にお聞きした(2012年10月5日にインタビュー。計3回の連載)。 ――課長に就任されてからの1カ月のご感想をまずお聞かせください。 私が医療課企画官だった時代(編集部注:2007年から2009年まで)から、随分いろいろ変化しています。消費税の問題が一番大きいですが、費用対効果の話もあります。大きな課題がいろいろ出てきており、関連する中医協の分科会が増えています。企画官時代に担当していたDPCも、かなり細かく複雑になりました。高度医療の制度ができたのも企画官時代ですが、この10月から制...
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