初再診料、「外来」の機能の整理必要 - 宇都宮啓・厚労省保険局医療課長に聞く◆Vol.2
インタビュー
2012年10月24日 (水)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
「病床の配置や配分は本来、患者のニーズに対応してできるだが、逆に供給側の論理で決まってしまっているのではないか」と宇都宮啓氏は問いかける。 ――10月3日の中医協基本問題小委員会では、入院基本料については、「看護必要度」だけでなく、「医療必要度」「医師判断必要度」などの視点も入れるべきという意見が出ています(『「医療必要度」「医師判断必要度」も必要』を参照)。 もともと入院時医学管理料、看護料、室料の三つの点数が一緒になり、今の入院基本料になりました。「医学的な管理の部分があるはずなのに、看護配置や看護必要度を基準にしているのはおかしい」という指摘だと思います。確かにそうした面もあるでしょう。 今、厚生労働科学研究で看護必要度の検討を進めています。その結果を見ながら、看護必要度という言葉を使うかなど名称の問題も含めて、今後議論すべきでしょう。以前のように三つの点数に分けて考えるのがいいのか、あるいは今の入院基本料のような構造を維持し、内容を見直していくのがいいのか、その辺りも研究のデータなどを見てみないと分かりません。 ――厚生労働科学研究の結論は、いつ頃まとまる予定でしょうか。 一応...
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