全がん協、新システム「Kap Web」を公開
レポート
2012年10月23日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
全国がん(成人病)センター協議会(全がん協)は10月23日から、30種類以上の癌の部位別・病期別の5年生存率が分かるインターネット上の新たな情報提供システム、「全がん協生存率集計システムKapWeb」を開始した(全がん協のサイトを参照)。同時に、従来から公表している5部位の癌に関する施設別生存率のデータも更新、2001年から2003年の診断症例10万件強を追加した(全がん協のサイトを参照)。 KapWebは、全がん協加盟31施設のうち24施設において、1997年から2004年までの間に診断した約24万症例を統合したデータベース。今後、年4万症例ずつ追加する予定。特徴は、部位、臨床病期、性別、診断年、手術、年齢を指定し、その条件に合致した症例の5年生存率を調べることが可能な点だ。また癌の種類により、発病から日数が経過するほど生存率が向上する癌と、向上しない癌があるため、経過日数を踏まえた生存率(癌サバイバー生存率)も知ることができる。ただし、KapWebでは施設別のデータは公表していない。 また、全がん協の施設別生存率のデータ公開は、2007年、2008年に続いて3回目で、1997年から...
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