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“フリーター”医師の増加を懸念 - 梅村聡・厚生労働大臣政務官に聞く◆Vol.2

レポート 2012年10月26日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――「社会機能維持者」の視点で考えると、勤務医の当直、長時間労働問題もあります。 もちろん、そこに関係してくるわけです。(過去2回の改定で)単に診療報酬を上げたことが成果ではなく、「なぜ上げなくてはいけないのか」、その理屈を分かってほしいわけです。労働基準法を守るだけの費用を用意する、というのが基本的な考え方。だから薬価引き下げ分は、医療機関に付ける。ただ、問題なのは、勤務医側から言えば、「全然来ていない」ということ。 梅村聡政務官は、医療と労働との関係では、労働市場の流動化、いわゆる“フリーター”医師の増加も懸念しているという。 ――先生の認識としては、まだ勤務医への手当は足りない。 まだ、ダメですね。足りない。もちろん、診療報酬は、税と保険料、患者負担で成り立っていますから、ある程度の限界はあります。私が参議院厚生労働委員会で、勤務医の “パンドラの箱”を初めて開けたのは、2009年4月(編集部注:医療法16条の定める「宿直」と、2002年3月の厚労省通知の「宿直」の意味が異なることを指摘し、時間外労働に該当する宿直が多い現状などを問題視した)。 あの時よりも、世論は高まりました。...