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「セミプロ」は危険なのか◆Vol.41

レポート 2012年10月25日 (木)  島田 昇(m3.com編集部)

厚生労働省は10月24日、「チーム医療推進会議」(座長:永井良三・自治医科大学学長)の第14回会合を開き、看護師の能力を認証する仕組みのあり方について議論した。会議では、厚労省から「特定行為および看護師の能力認証にかかわる試案(イメージ)」が提案されたほか、今後の議論すべき論点が示された。委員からは特定行為を行う予定の看護師を「セミプロ」として安全性を疑問視する声など、さまざまな意見が交わされた。 厚労省は前回までの会議で、特定行為ができる看護師の認証について「国がどう関与するのか」「看護師籍への登録をどうするのか」などについて交わされた論点を整理した試案を提示。試案の基本的な考え方を「診療の補助のうち、高度な専門知識と技能を持って行う必要のある行為を明確化する」「その行為を実施する上では、医療安全の観点から教育を付加することが必要であることから、その研修にかかわる仕組みを作る」の2点に絞った上で、以下の5つの論点を示した。 (1)厚生労働大臣が指定した研修期間における研修と特定行為の実施との関係、(2)指定研修を修了した看護師が特定行為を実施する場合の医師または歯科医師の包括的指示、...