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大学人気、もはや回復せず、2012年度マッチング最終結果

レポート 2012年10月25日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

10月25日に公表された2012年度医師臨床研修マッチングの最終結果によると、大学病院に研修先が決まったのは全体の45.6%で、過去最低を更新した2011年度の47.1%をさらに下回ったことが明らかになった(2011年度の結果は、『過去最低を更新、大学での研修者、2011年度マッチング最終結果』、『被災地3大学、研修医減らす、2011年度マッチング』を参照)。これに対し、市中病院に研修先が決まった人は54.4%。 2004年度の臨床研修の必修化前、約7割だった大学病院での研修者は、マッチング初年度の2003年度(研修開始時期は2004年4月)は58.8%と1割近く低下。それ以降、2004年度52.7%、2005年度48.3%、2006年度48.8%、2007年度49.1%、2008年度49.1%、2009年度49.7%、2010年度47.9%、2011年度47.1%で、ほぼ一環して低下している。 募集定員に対するマッチ者数の割合である「定員充足率」を都道府県別に見ると、90%を超えたのは、計2府県(表1)。以下、80%台10都府県、70%台11県、60%台8道県、50%台12県、50%...