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医師の偏在解消で「四つの提言」、横倉日医会長

レポート 2012年10月29日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

10月28日に開催された第127回日本医師会臨時代議員会で、冒頭に挨拶した会長の横倉義武氏は、医師の偏在解消に言及、「医師養成数が2008年度から2012年度までに1336人増の8991人になっており、新設医学部の定員数を仮に100人とすると、約13大学分に相当する」との現状認識を示した。 医師養成数のさらなる増加の必要性には触れず、今後の偏在解消策として、(1)地域医療の経験を医師のキャリアアップの要件とする、(2)医療訴訟につながるケースを減らし、医療事故を刑事訴追の対象にしない、(3)医師が勤務しやすい就業環境の整備、特に急増している女性の医師への支援、(4)初期臨床研修マッチングの見直し――の四つを提言した。 日本医師会臨時代議員会の冒頭で挨拶する、横倉義武会長。 特に、(2)について、「特に診療に関連した予期しない死亡の調査は、個人の責任追及を目的とするものであってはならず、診療に関連した予期しない死亡の死因分析と再発防止、それによる医療の質と安全の向上、および医療の透明性・公平性・信頼性の確保を目的とする」と掘り下げて説明した。 これは現在、厚生労働省や日本医療安全調査機構...