「高点数指導は実態にそぐわず」と日医
レポート
2012年10月29日 (月)
橋本佳子(m3.com編集長)
日本医師会副会長の中川俊男氏は、10月28日の第127回臨時代議員会で、指導について発言、現行制度には問題があるものの、制度そのものの抜本的改正ではなく、運用の見直しで対応するとの見解を示し、櫻井充・厚生労働副大臣に対し、「個別指導は数値目標ありきではない」「高点数を理由に集団的個別指導を行うことは医療の実態にそぐわない」など計5点の申し入れを10月19日に行ったことを明らかにした。 これは岩手県代議員、小原紀彰氏のブロック代表質問への回答。小原氏は、集団的個別指導について、(1)レセプトの高点数を対象に実施するならば、各県別のデータではなく、全国平均を基準に選定すべき、(2)平均点数算定の根拠が明確でないため、高点数で選定された場合に、何を改善すべきか分からない、(3)高点数による指導は時代背景に適合せず、指導大綱の見直しが必要――などと述べ、日医の見解を質した。 日医副会長の中川俊男氏は、指導に関する問題事例については日医に情報提供するよう求めた。 これに対し、中川副会長はまず「集団的個別指導は、レセプト1件当たりの平均点数が高いことが選定基準になっている。『高点数であればすべて悪...
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