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「TPPは着々と進んでいる」、中川日医副会長

レポート 2012年10月31日 (水)  池田宏之(m3.com編集部)

日本医師会の中川俊男副会長は、10月29日の臨時代議員会で、近年の政治情勢の動きを分析した上で、「TPP(環太平洋経済連携協定)は着々と進んでいる。医療に市場原理を導入するのは断固反対」と改めてTPPに反対する立場を表明。TPPのほか、社会保障・税一体改革、日本再生戦略でも新自由主義的な考えが導入される傾向が強まっていることから、国民皆保険堅持の運動をさらに強化するための三つの方針を示した。 三つの方針とは、(1)社会保障・税一体改革、日本再生戦略、TPPについて、個別ではなく、一体的に分析して対応する、(2)地域の医師会や医療関係者との連携強化はもちろん、厚生労働省とも一致団結して取り組む、(3)新自由主義的な構造改革を望む声が根強い経済界とは真摯に協議する――だ。さらに、「最も大事なのは、国民の理解を得ること」(中川副会長)とし、11月15日に「国民医療推進協議会」総会、12月14日に医療団体による国民集会をそれぞれ開くことを説明。「国民皆保険の維持が見えないTPPや医療崩壊をもたらした市場原理主義には断固反対」として、「効率化でなく、十分な財源の投入でこそ、医療の再生、ひいては日...