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柔整療養費の見直し「大きな第一歩」

レポート 2012年10月30日 (火)  池田宏之(m3.com編集部)

日本医師会の藤川謙二常任理事は、10月29日の臨時代議員会で、社会保障審議会医療保険部会に、柔道整復療養費とあん摩マッサージ指圧、はり・きゅう(以下マッサージ)療養費を検討する専門委員会が設置されたことについて、「問題解決の大きな第一歩」と評価した(『柔道整復の療養費、マイナス改定を』、『はり・きゅうなどの療養費削減を検討』を参照)。長崎県代議員の佐藤光治氏の質問に答えた。 今年5月の医療保険部会では、柔道整復療養費の基本的な考え方として、多部位施術への減額措置強化や、長期施術、頻回施術の請求を厳格化する方針を出している。マッサージについても、往療費の見直しや施術録の整備が進む見込み。藤川常任理事は、「部会は『適正化』の方向性で一致している。(次の専門委員会で、5月の部会と)同様の内容で、改定原案が出ると理解している」と答弁。「受領委任払いや審査の強化についても幅広く検討が行われる」との期待感を示した。 佐藤氏は質問の中で「医師の同意方法等が必ずしも明確でない部分もあり、同意書の発行を巡ってトラブルが増加している。同意書の改ざんも報告されている」と訴えたが、藤川常任理事は「部会の中で審...