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日医、“事故調”案の再考迫られる

レポート 2012年10月30日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

10月28日の第127回日本医師会臨時代議員会で、常任理事の高杉敬久氏は、“医療事故調”に関するプロジェクトチームを設置することを表明した。日医はこの9月に「診療に関連した予期しない死亡の調査機関設立の骨子」(日医案)をまとめ、各都道府県と各郡市区医師会を対象にアンケートを実施したが、「数々の批判を受けた」(高杉常任理事)ことから、再検討を迫られたことになる。 28日の代議員会でも、宮城県医師会代議員の橋本省氏が、「ここ数年、日医でこの件に関して主たる当事者と言える勤務医が入った委員会がもたれた、あるいは議論されたとは聞いていない。日医案として正式に提示する前に会員、特に勤務医の意見を聞き、議論することが必要」と問題提起。「骨子案を拙速に進めることは再考すべき」との意見も相次いだ。高杉常任理事は、「今回の案はあくまで基本骨子案。アンケートは、代議員会を前にしての報告と再度の意見確認の機会だと考えていた。内容については、誤解が生じている面もあるので、近いうちにQ&A;を出す予定」と説明。 “医療事故調”の関連では、二つの個人質問のほか、4人から関連質問が出た。 もっとも、この「日医案」は...