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認証看護師が動脈血採取から予診まで手掛ける-大分・慢性期編◆Vol.1

レポート 2012年11月14日 (水)  池田宏之(m3.com編集部)

大分県別府市にある県厚生連鶴見病院。230床を有し、高機能ながん治療や、ICU活用した地域医療への貢献を目指す。「熱はないですか?」「いつから症状は続いている?」。喉の痛みを訴える40代の男性患者に、質問を続け、聞いた内容を、電子カルテに入力していく。外来診察室で、患者の話を聞くのは、医師ではなく、青色の手術着を着た病院の認証看護師、光根美保氏だ。院内ではNP(Nurse Practitioner)と呼ばれている。 大分県の県厚生連鶴見病院で認証看護師として働く光根美保氏。院内では「NP」と呼ばれている。 光根氏は、同院の総合内科で、外来患者に対して予診を担当することがある。診察室内に医師はいないが、なめらかな調子で、症状だけでなく本人や家族の病歴を聞き出していく。一通りの問診を終えると、血圧や熱を測定。口の中を見ると「扁桃腺が大きいですね」と指摘すると、男性患者は「子どものころから弱いです」と答えた。患者は約10日前から同じ症状で悩んでおり、約8分の予診の後、光根氏は「アレルギー性の気管支炎」と判断、電子カルテ用のパソコンで担当医に申し送りをした。予診開始前には、体調不良でふらつく男...