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「准看護師の養成停止の動きは遺憾」と日医

レポート 2012年11月15日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

日本医師会の藤川謙二常任理事は11月14日の定例記者会見で、今年度の医師会立の看護師、准看護師、助産師学校養成所の調査結果を発表した。藤川常任理事は、准看護師の養成課程の応募倍率が3倍になっていることから、「一部地域の准看護師の養成停止に向けた動きは遺憾」と話した。 藤川謙二常任理事は、厚労省による看護職員養成課程への補助金増額などの必要性に言及。 学校養成所の数は、准看護師課程が200校(2012年度募集停止が4校)、看護師3年課程が63校。准看護師課程では定員9516人に対し、応募が2万7392人で平均倍率が約3倍。看護師3年課程では定員3097人に対し、応募が1万3969人で平均4.4倍となった。 調査によると、卒業後の進路として准看護師のうち71.5%が、卒業校の地元都道府県で就業するか、就業しながらの進学を選択している。看護師の3年課程でも、82.7%が地元に残った。看護師の3年課程の卒業生が地元都道府県に残る割合は、全国レベルでは77.6%。藤川氏は「医師会立養成所が、地元の看護職員に多大な役割を果たしている」と強調した。 一方で、准看護師課程が2007年度から20校以上減...