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“モンスター機構”を許すな - 加納繁照・日本医療法人協会副会長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2012年11月30日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――今後、モデル事業を実施するとのことですが、いつ頃から開始する予定でしょうか。 まず過去の代表的な医療事故を用いて、シミュレーションするのが一つの方法だと思います。例えば、県立大野病院事件を検証する。その後、具体的なモデル事業を実施するという段階を踏んでやっていくことを考えています。実際のモデル事業は、鹿児島で来年1月から実施する予定です。 「権威主義的な“お上姿勢”でやるのは問題」と指摘する加納繁照・日本医療法人協会副会長は、日本医療安全調査機構が、“モンスター機構”になることを懸念する。 ――第三者機関の在り方も並行して議論する。 はい。どんな形で設置していけばいいかを検討します。 ――モデル事業は1年くらいかけて行うイメージでしょうか。 そうですね。ただ、例えば1年かけていたら、(厚労省などの体制が)でき上がってしまうと困ります。また、我々は、日本医療法人協会単独で対応しようとしているわけではありません。医療界全体を巻き込もうとしていますから、お互いの意見の交換が必要だと考えており、今も継続的にやっています。最近、横倉(義武)日医会長も「医療現場を大事にする」と言っています。我...