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認証看護師は「研修医と同じ」扱い-大分・慢性期編◆Vol.2

レポート 2012年11月20日 (火)  池田宏之(m3.com編集部)

厚生労働省では現在、「看護師特定能力認証制度」の制度設計の議論を進めているが、認証看護師の法制化には至っていない。大分県別府市の鶴見病院や関連施設で働く光根美保氏のケースは、厚労省の業務試行事業として進んでおり、制度創設の見通しが立たないままスタートを切った。鶴見病院の藤富豊院長は、2011年4月、認証看護師として赴任する光根氏の扱いについて悩んだ結果、たどり着いたのが「研修医と同じ扱いにする」という結論だった。光根氏は4月以降、循環器内科、消化器内科、泌尿器科、総合内科のほか、 介護老人保健施設をローテーションで回り、医学の知識を深めてきた。 予診時、光常美保氏の上腕部には、認定看護師であることを示す「日本NP協議会」のワッペンが付いていた。 現在議論されている認証看護師による「医行為」には、大きく分けて二つの壁がある。「診断」と「侵襲的な処置」だ。医療の現場では、デブリードマンや動脈血採血など侵襲的な処置を光根氏が実施する場合、常に担当医が横に付く。行為の前に、医師が患者に認証看護師の立場について説明した上で、問題が発生してもすぐに対応できるようにするためだ。 「診断」について見て...