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「認証看護師に必要なのは臨床力」-大分・慢性期編◆Vol.3

インタビュー 2012年11月27日 (火)  聞き手・まとめ:池田宏之(m3.com編集部)

厚生労働省が現在、「看護師特定能力認証制度」の制度設計の議論を進める認証看護師。厚労省の看護師特定行為・業務試行事業として、光根美保氏を受け入れた大分県別府市の鶴見病院の藤富豊院長に、現状や課題について聞いた(2012年11月5日にインタビュー)。 藤富豊院長は「包括的指示で動く制度なら、開業医への影響は少ない」と話す。 ――受け入れの経緯について教えてください。 光根氏が、大分県立看護科学大学大学院2年生として臨床実習を行う際、当時の大分県立看護科学大学の草間朋子学長から受け入れの打診を受けました。地元医師会に遠慮して、一度断ったのですが、現場の部長クラスから「国が認める制度になると、業務の幅が広くなる。認証看護師が入ってくると、現場の看護師を刺激して、モチベーションが高まるはず」との意見があがり、受け入れを決めました。従って、トップダウンでなく、現場の要望として受け入れることになりました。 ――光根氏は病院でどのような立場なのですか。 大学側と相談して、専門の看護師としてではなく、「研修医と同様な」扱いをすることにしました。光根氏は、20年近い臨床経験のある看護師ですから、一定の知...