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スイッチOTC化で「症状悪化の可能性」

レポート 2012年11月22日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

日本医師会は11月21日の会見で、生活習慣病におけるスイッチOTC薬化の在り方について、「生活習慣病薬のOTC化の結果として、症状が発現、悪化する可能性がある」との見解を文書で発表した。今後、厚生労働省に、生活習慣病分野でのスイッチOTC薬化について、議論の場を設けることを提案していく。日医は11月下旬の厚労省薬事・食品衛生審議会の一般薬品部会や、12月の薬事分化会で、意見を述べ、了承に歯止めをかけたい考え。 「納得できれば賛成、了承する可能性もある」とOTC化へ含みを残した日医の中川俊男副会長。 10月17日の厚労省薬事・食品衛 生審議会の一般薬品部会で、高脂血症薬「エパデール」のスイッチOTC化が多数決で了承されたことについて、日医は「今回の了承は無効。慎重な審議が必要」との考えを示してきた。15人の委員のうち10人の委員が薬系委員だった。 文書は、生活習慣病対策について、運動療法と食事療法に取り組むのが優先で、「医薬品は医師の管理下で服用すべき」との内容。容易に生活習慣病薬が手に入るようになると「安心感から運動や食事に対する配慮がおろそかになり、結果として症状の発言や悪化が危惧さ...