1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 看護業務拡大、議論かみ合わず◆Vol.44

看護業務拡大、議論かみ合わず◆Vol.44

レポート 2012年11月22日 (木)  島田 昇(m3.com編集部)

厚生労働省は11月21日、「チーム医療推進会議」(座長:永井良三・自治医科大学学長)の第15回会議を開き、医政局医事課は看護師の業務拡大に向けた試案とこれまでの議論の論点をまとめた「特定行為および看護師の能力認証にかかわる試案(イメージ)にかかわる論点整理(案)」を提示。看護師が行う診療の補助のうち高度な専門知識と技能を必要とする特定行為の実施方法を中心に議論したが、議論は一進一退してかみ合わず、次回以降も引き続き議論することになった。 高度な専門知識と技能が必要な医行為の分類と、そのための教育や研修の枠組みを作ることを基本的な考え方とする試案に基づき、おおむね論点を(1)特定行為の位置付け、(2)特定行為の実施、(3)研修を修了した旨の登録、(4)指定研修機関の指定など―の4つに整理。会議では、(2)の「特定行為の実施」に議論が集中した。 特定行為の実施で大きな論点となっているのは、看護師が医師から受ける指示の内容について。試案では、指定研修機関で研修を受けた看護師が医師の「包括的指示」を受けて特定行為を実施できるほか、特定行為を実施しても安全な業務実施体制で医師の「具体的指示」を受...