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保険指定の取消後も診療を継続

レポート 2012年11月30日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

12月1日から保険医療機関の指定が取り消される東京医科大学茨城医療センター(茨城県阿見町)。461床を有する地域の中核病院であり、大学病院の指定取消は異例であるためその動向が注目されたが、周辺地域で同センターしか提供できない医療や、救急・緊急の医療などに限定して診療を継続する。12月以降も維持し、診療科目も27で変わらない予定。茨城医療センター総務課は「当センターを残すのは大学の決定」として、今後の撤退も否定している。 茨城県内の国保などの患者については「療養費払い」の制度を適用することが決まっており、患者の窓口負担は3割などで済む。それ以外の保険者についても療養費払いを活用できるよう依頼する予定。対象患者を限定するのは、国保などとの交渉の結果だが、それ以外の患者についても療養費払いが認められない場合は、同センターが負担してでも診療続ける意向。この負担額がどの程度の規模になるか、また保険再指定の見込みもないまま12月を迎える。 茨城医療センターは、12月1日に向けて院内の6カ所の出入り口に、「療養費払い」の対象患者に関する説明を張り出し、ホームページでも紹介。院内でも、初診の患者などが...