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日本の医療費は抑制すべき- 徳田虎雄・徳洲会理事長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2012年12月4日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

国内で66の病院などを展開する民間最大の病院チェーン、徳洲会グループを率いる徳田虎雄氏(医療法人徳洲会理事長)。2002年にALSと診断され、2004年には胃瘻を造設し、2005年には人工呼吸器装着で声を失った。それでもなお、常勤換算で約2万7000人の職員を率いるトップとしていまだ経営の指揮を執る。この10月には故郷の鹿児島・奄美諸島を9年ぶりに訪れ、地元の歓迎を受けた。発展途上国を中心に海外事業にも積極的で、事業意欲は衰えを知らない。 1973年以来、約40年にわたり、医療経営者として現役を続ける徳田理事長に、今の医療界はどう映るのか。今後の徳洲会の動向は――。徳田理事長にお会いし、直接お聞きする機会を得た(2012年11月19日にインタビュー。計2回の連載)。 取材場所は神奈川県鎌倉市、湘南鎌倉総合病院の15階にある会議室。小春日和で、眺望に優れた会議室には暖かい日差しが差し込んでいた。記者が手を消毒し、徳田理事長と握手して、取材はスタート。 徳田理事長は、1938年生まれの74歳。耳は聞こえるが、気管切開して人工呼吸器を装着しているため、声を出すことはできない。しかし、眼で“会...