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症状別に看護師の診察プロトコル整備-東京・急性期編◆Vol.2

レポート 2012年12月11日 (火)  池田宏之(m3.com編集部)

東京都立川市にある国立病院機構災害医療センターが、国立病院機構として、認証看護師、吉田弘毅氏の受け入れを始めたのは、今年4月。現在のところ、大分県の鶴見病院と同様(『認証看護師は「研修医と同じ」扱い-大分・慢性期編◆Vol.2』を参照)、厚生労働省の業務試行事業として受け入れている。認証看護師としての育成方法も「研修医と同様」のローテーション制を取り、内科、外科、救急科を研修できるようになっている。同センターでは、症状ごとのプロトコル作りも進めており、認証看護師への期待もあるが、法律が未整備な状態での試行事業の中で、手探りの運用が続く。 医師と術後の申し送りを話し合う吉田弘毅氏(中央)。 吉田氏が大学院を修了した東京医療保健大学大学院は、認証看護師の育成に当たり、実施可能な医行為21項目を挙げて育成している。大学院では、講義や機器を用いたシミュレーション実習を通じて、また病院での研修では指導医が実際の医行為を評価して、一定のレベルを超えた業務について「実施可能」となるシステム。21項目の中には、「12誘導心電図検査の実施決定、実施、結果の評価」「直視できる皮膚に対する皮膚表層への処置に...