“脳神経外科領域の最高賞”を創設―寺本明・日本脳神経学会理事長に聞く◆Vol.1

2012年に会員数が9000人を突破した日本脳神経外科学会。厚生労働省は専門医制度の改革を進めているが、2011年度から他学会に先駆けて、専門医の認定・更新制度を見直すなど、脳神経外科医の質と量ともに充実を図る。 「サイエンス（Science）、アート（Art）、それにヒューマニティ（Humanity）.という三つの側面が揃うのが、脳神経外科の魅力」と語る理事長の寺本明氏（東京労災病院院長）に、日本脳神経外科学会の2013年の活動、脳神経外科領域の注目トピックスなどについてお聞きした（2012年11月30日にインタビュー。計3回の連載）。 寺本明・日本脳神経学会理事長に聞く Vol.1◆“脳神経外科領域の最高賞”を創設 Vol.2◆他学会に先駆け専門医制度を改革 Vol.3◆「必勝より不敗」が手術の基本 寺本明氏は、2013年のキーワードとして、妊産婦脳卒中の悉皆調査の結果発表、柔道必修化に伴う脳脊髄外傷の調査検討、iNPHの啓発や診療ガイドラインの普及、脳脊髄液減少症、脳死臓器移植、特に小児の移植、尊厳死、診療関連死調査機関などを挙げる。 ――日本脳神経外科学会では、東京大学脳神経外...