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形成外科の指針、最終段階へ─ 平野明喜・日本形成外科学会理事長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2012年12月18日 (火)  星良孝(m3.com編集部)

日本形成外科学会では2013年、これまで作業を続けてきたガイドライン整備をおおむね完了する見通し。エビデンスの不足がネックとなってきたが、関連学会との協力で乗り越えた。「形成外科は術後の状態が患者の目にも分かりやすい。成功したか失敗したかをシビアに判断される厳しさがある。いかにクリエイティブな良い面を引き出すか」。形成外科の魅力をこう語る同学会理事長で、長崎大学形成外科教授の平野明喜氏にお聞きした(2012年11月28日インタビュー。計2回の連載)。 平野明喜・日本形成外科学会理事長に聞く Vol.1 形成外科の指針、最終段階へ Vol.2 幾多の困難を超える形成外科 「形成外科は多くの診療科とつながりが強いのが特徴」と語る平野明喜氏。 ──2013年、日本形成外科学会が目指す方向は。 2013年、形成外科関連のガイドライン整備が最終段階を迎える見通しです。 ここ4、5年の間、日本形成外科学会では関係する日本創傷外科学会、日本頭蓋顎顔面外科学会と協力してガイドラインの整備を進めてきました。オーバーラップするところは共同で作業に取り組んだりもしました。 わが国の形成外科は歴史的に、大学に...