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医師連盟の組織力低下が露呈

レポート 2012年12月17日 (月)  池田宏之(m3.com編集部)

12月16日の衆院選の茨城県第6区は、象徴的な戦いとなった。厚労官僚を20年以上にわたって務めた民主党公認の大泉博子氏(1期)と、自民党で総務会長や厚生大臣を務めた丹羽雄哉氏(10期)がぶつかる戦いとなった。2009年の衆院選で、日本医師連盟のバックアップを受けて当選した大泉氏の選対本部長には、前日本医師会長の原中勝征氏が務め、今回も日医連などからの推薦を受けたが、結果は予想を上回る大敗。茨城県医師連盟の関係者からは「集票力が弱くなった」と嘆く声も聞かれた。 民主党への逆風の中、選挙戦開始 茨城県は、「保守王国」として知られるが、前回の選挙では、「政権交代」の風が吹き、大泉氏が14万7865票を獲得。当選10回の丹羽氏が、11万4204票で敗れ、比例復活も果たせなかった。 今回の選挙は状況が一転し、民主党への逆風の中で選挙戦が始まった。大泉氏は選挙公示日の12月4日、土浦市内で出陣式を敢行。あいさつに立った原中氏は、後期高齢者医療制度や若い世代の雇用環境悪化を批判した上で、「国民のことを考えて、選対本部長を引き受けた。大変な選挙なので、周りの人を集めていただきたい」と支援を訴えた。原中...