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幾多の困難を超える形成外科─平野明喜・日本形成外科学会理事長が語る◆Vol.2

インタビュー 2012年12月21日 (金)  星良孝(m3.com編集部)

平野明喜・日本形成外科学会理事長に聞く Vol.1 形成外科の指針、最終段階へ Vol.2 幾多の困難を超える形成外科 ──形成外科の魅力は何でしょう。教えてください。 形成外科は「クリエイティブな診療科」で、最大の特徴は物を作り出す喜びを感じることができるということです。 日本の形成外科は美容よりも、再建がメーンとなっています。先天的、あるいは後天的に形が壊れたものを元に戻すという仕事は大変やりがいのある仕事です。 例えば、わずかな傷でも誰よりもきれいに治すことに喜びを見いだせる人は形成外科向きの人だと思います。形成外科の治療の成否は目に見えるために、患者から評価を受けるという面で利点とシビアさがあります。そして創造的であることは、個々の症例に応じてさまざまに創意工夫を発揮できる場があるということでもあります。 私が形成外科を選んだ理由 「クリエイティブな魅力に引かれた」 さらに今、再生医療として組織や臓器を作る医療が注目されていますが、形成外科は再生医療が最も利用しやすい分野でもあります。今後は形成外科の守備範囲がさらに大きく広がるのではないかと思います。 先ほど申し上げたように、...