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DPCII群とIII群、平均係数に大差なし

レポート 2012年12月18日 (火)  池田宏之(m3.com編集部)

日本病院会は12月17日、2012年度の診療報酬改定の影響調査の結果報告を発表した。中間報告において、2011年と 2012年の比較で、診療収益の伸びは0.54%となっていたのを、0.60%に修正した。またDPCについては、II群とIII群の病院の間には、平均係数に大きな差はなく、病院機能による医療機関群ごとの差も認められなかった。 日本病院会の堺常雄会長は、診療報酬改定のプロセスの不透明さを指摘した。 III群の実績要件を見ると、実績要件のうち1「診療密度」と、3a「手術1件当たりの外保連指数」を除くIII群の412病院の平均値は、基準値を上回り、クリアしている病院は少なくなかった。II群認定されるための6要件のうち5項目クリアしている病院は8.0%、4項目クリアの病院は19.7%となった。ただし、III群の病院の中で、3a「外保連指数」が未達成の医療機関は54.5%に上り、II群認定へのハードルになっていることが分かった。会見した堺常雄会長は「病院はある程度、それぞれ自らの実態を把握しているので、努力目標が分かっている。努力するところは努力するようになる」と話し、II群とIII群の...