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「絶対的医行為に専念できる」-東京・急性期編◆Vol.3

インタビュー 2012年12月18日 (火)  聞き手・まとめ:池田宏之(m3.com編集部)

厚生労働省が現在、「看護師特定能力認証制度」の制度設計の議論を進める認証看護師。厚労省の看護師特定行為・業務試行事業として、大学院での認証看護師の研修を修了した吉田弘毅氏を受け入れて指導を続けてきた東京都立川市の国立病院機構災害医療センターの佐藤康弘副院長に、現状や課題について聞いた(2012年11月20日にインタビュー)。 国立病院機構災害医療センター副院長の佐藤康弘氏は、認証看護師に対する診療報酬などはないため、「病院経営としてのメリットは見えづらい」と話す。 ――導入の経緯を教えてください。 東京医療保健大学で急性期向けの認証看護師育成のプログラムができた際、国立病院機構としてもバックアップしてきました。同大大学院から「専門性を高めるステップアップを希望する人がいないか」と声がかり、約10年働いていた吉田氏が応募しました。2012年3月に卒業し、災害医療センター初の認証看護師となりました。 ――どのように活用されていますか。 医師との間にプロトコルを作っています。まだ認証看護師は法制化されていませんので、厚生労働省の業務試行事業の中で、行為等について細かく届け出ています。始まった...