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地方医療の鍵は「各地の教育チーム再構築」―小西郁生・日本産科婦人科学会理事長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2012年12月20日 (木)  聞き手・まとめ:山田留奈(m3.com編集部)

2012年後半、母体血による新しい出生前診断への対応で注目を集めた、日本産科婦人科学会。12月15日に出生前診断指針案の発表を控えた10日、理事長の小西郁生氏(京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学教授)にインタビュー。2013年の学会活動、特に専門医制度改革、医療の地域格差問題のほか、依然不足が続く産婦人科医の増加策についてもお聞きした。鍵は「産婦人科の魅力を伝えること」。小西氏が熱く語った「女性の魅力」をお伝えする(2012年12月10日にインタビュー。計2回の連載)。 小西郁生・日本産科婦人科学会理事長に聞く Vol.1◆地方医療の鍵は「各地の教育チーム再構築」 Vol.2◆女性の「美しくも激しい変化」に魅せられて ――日本産科婦人科学会の2012年を語るのに、「母体血による出生前診断」は外せないトピックスだと思います。 8月に新聞が「血液検査で99%の精度で胎児の染色体異常が分かる」と報道し、一時ヒートアップしました。学会が何度も会見を開き、国民に対して情報提供を行ううちに誤解が解けてきました。「非確定的な検査であって、飛びつくようなものではない」との理解が進み、だいぶクールダ...