1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 病理診断の行動指針を作成―深山正久・日本病理学会理事長に聞く◆Vol.1

病理診断の行動指針を作成―深山正久・日本病理学会理事長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2012年12月25日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

病理は、臨床を支える存在だが、2008年には標榜科として認められ、診療報酬上でも「病理」の項目が独立するなど、その重要性が改めて評価されている。日本病理学会の2013年のトピックスの一つが、「行動指針2013」の作成。診療報酬上での適切な評価を目指し、病理専門医の増員などにつなげるのが狙い。癌の領域などでの分子病理学の発展、診療関連死の病理解剖など、病理医のニーズは増加する一方、病理医不足と病理医の高齢化に直面している現状もある。日本病理学会理事長の深山正久氏(東京大学人体病理学・病理診断学分野教授)に、病理医をめぐる現状や2013年の取り組み、今後の課題などをお聞きした(2012年12月10日にインタビュー。計3回の連載)。 深山正久・日本病理学会理事長に聞く Vol.1◆病理診断の行動指針を作成 Vol.2◆病理解剖の減少が一番の課題 Vol.3◆最適な死因調査は病理解剖 深山正久氏は、「厳しい時代だからこそ、きちんした方針を決めて示していかなければいけない」と、「行動指針2013」作成の背景を語る。 ――日本病理学会はこのほど、「国民のためのよりよい病理診断に向けた行動指針201...