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医療安全の向上を主導したい─寺本民生・日本内科学会理事長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2013年1月7日 (月)  星良孝(m3.com編集部)

日本内科学会は2013年、医療の質の担保、医療安全の向上で主導的な役割を果たすことを目指す。日本医療安全調査機構の枠組みを法制化まで持ち込み、医療事故対策を充実することが可能だと想定している。また、専門分化が高度に進む現代にあって、内科の真価とは何か。専門医制度の整備に当たって、要件の議論も重要になる。同学会理事長の寺本民生氏は、大きな転機を迎える1年と見通す(2012年12月7日インタビュー。計2回の連載)。 寺本民生・日本内科学会理事長に聞く Vol.1◆医療安全の向上を主導したい Vol.2◆「水をも漏らさず」が内科の魅力 ──2013年、日本内科学会にとって新しい動きは何でしょうか。 日本内科学会にとっての大きな問題は、医療の質の担保や安全性の向上をどうするかという点になると思います。 日本内科学会は2005年から「診療行為に関連した死亡の調査分析モデル事業」を進めてきました。モデル地域を定めて、診療行為に関連した患者の死亡の原因を究明して、対策を検討します。2010年に日本医療安全調査機構が発足。医学系の学会、日本医師会、日本病院団体協議会、全国医学部長病院長会議、日本歯科医...