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7月までは「お試し内閣」─二木立・日本福祉大学副学長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2012年12月26日 (水)  聞き手・まとめ:星良孝(m3.com編集部)

2012年5月『TPPと医療の産業化』(勁草書房)をまとめた日本福祉大学副学長の二木立氏に、自民党圧勝で終わった12月の衆院選後の医療と社会保障政策の展望を聞く。民主党政権で俎上に上がったTPP(環太平洋経済連携協定)、3党合意による社会保障・税一体改革などの懸案事項はいかに引き継がれていくのか。安倍政権の医療と社会保障政策の運用はどうか。二木氏は7月の参院選を「天王山」と指摘。日米の動向、小泉政権を含めた過去の政権の教訓も踏まえて、これからの医療と社会保障の政策を語る(2012年12月19日にインタビュー。計2回の連載)。 『TPPと医療の産業化』二木立氏に聞く Vol.1◆7月までは「お試し内閣」 Vol.2◆参院選までは改革は小規模 二木立氏は7月の参院選に注目する。 ――衆院選では自公政権が325議席獲得して大勝しました。 まず重要なことは、今回の衆院選の特徴です。医療・社会保障の面で見た時に、今までの選挙と比べて、何が異なっていたかです。 ──医療、社会保障分野では、TPPの問題が挙がることがありましたが…。 そんなことは本質的なことではありません。 一番の特徴は、「医療、社...