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「臨床検査の価値高めたい」―村田満・日本臨床検査医学会理事長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2012年12月27日 (木)  聞き手・まとめ:山田留奈(m3.com編集部)

日本臨床検査医学会は、日本専門医制評価・認定機構の定める基本領域の18学会に名を連ねるが、理事長の村田満氏(慶應義塾大学医学部臨床検査医学教授)は「医師の認知度は高くない」と認識する。しかし、実際には医療の根幹、インフラの役割を果たす、まさに基本領域の学会だ。2013年の学会活動トピックスや専門医制度、診療報酬の在り方、遺伝子検査の問題に加え、電子カルテで検査情報を医療機関同士で共有する将来構想についてもお聞きした。村田氏は「関係団体と団結して臨床検査の価値を高めたい」と強く語った(2012年12月12日にインタビュー。計2回の連載)。 村田満・日本臨床検査医学会理事長に聞く Vol.1◆「臨床検査の価値高めたい」 Vol.2◆検査結果の翻訳者、臨床検査専門医 ――日本臨床検査医学会は基本領域の18学会の一つです。 その割に、医師の認知度は高くありません。まず初めに、日本臨床検査医学会は何をしている学会なのかを紹介させてください。 臨床検査は「医療の根幹」です。私が所属する慶應義塾大学病院には、多い日は1日に4000人が外来受診し、うち1000人分の採血や検尿などの臨床検査がオーダーさ...