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検査結果の翻訳者、臨床検査専門医―村田満・日本臨床検査医学会理事長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2013年1月3日 (木)  聞き手・まとめ:山田留奈(m3.com編集部)

村田満・日本臨床検査医学会理事長に聞く Vol.1◆「臨床検査の価値高めたい」 Vol.2◆検査結果の翻訳者、臨床検査専門医 ――次に、専門医の認定制度についてお聞かせください。 当学会は、「臨床検査専門医」と「臨床検査管理医」の2種類を用意しています。もともとは専門医だけで、管理医は2005年から認定を始めています。 なぜ2つあるのかというと、数と質のジレンマに対応するためです。「専門医数は増やしたいが、質も落としたくない」という、相反する希望がある。専門医の試験は相当厳しいものです。幅広い分野を勉強する必要があるし、輸血、微生物スメアの染色、血液像、寄生虫の絵を見て学名を答えるなどの実技がある。私は総合内科専門医、認定内科医の両方を取得していますが、臨床検査専門医の試験が一番難しかった。 難易度の高い試験なので、受験者数も多くないし、取得者も少ない。一方で、ニーズはあります。検体検査管理加算を取るためには、専ら検査の管理に携わる医師を配置する必要があり、きちんと管理できる医師を雇いたいという病院が増えている。また、全国で800近くある衛生検査所(検査センター)にも指導監督医を配置す...